いわむらトピックス

【報告】空き家利活用実践ワークショップ第1弾

6月21日、ちょうど夏至の日に開催された空き家利活用実践ワークショップは、公募を含め、総勢15名の参加者が集まりました。

岩村の城下町の空き家に残る不用品等を整理し、半日の作業で建物の一角を見違えるようにすっきりとさせることができました。

東京から家主さんも駆けつけ、今後の利活用に向けて一歩前進することができたことで、参加者一同達成感を得ることができました。

【不用品整理】

もともとダンボールの出荷を行っていた場所で、用途を失ったダンボールが大量に保管されていたので、これらの整理・廃棄を行いました。

不用品が積まれていた木製のパレットや床がことごとく腐ってしまっていたので、取り除く作業も行った結果、コンクリートの土間が現れました。

 

【用具置き解体】

中庭に立っていた手作りの用具置きは、保存するメリットがないと考え、解体することに。解体には一般参加の女性に用具の使い方などを指導しながら、作業をしてもらいました。また解体の結果、建物にできた隙間を防水シートで覆う作業も、別の参加者に加わってもらいました。

【レクチャー・感想等】

今回の作業が、単純なボランティア作業だけでなく、空き家対策の考え方を共有していくためのものであることを理解していただくために、これまでの空き家対策の取り組みを紹介。参加者には作業に当たった感想を出していただき、空き家状態が長く続く事の影響について理解を深めていきました。また、夜には交流会を開催し、家主さんや関係者、参加者それぞれの想いを語り合える場となりました。

 

【まとめ】

今回は家主さんにも東京から来ていただいたり、町の大工さんたちがWSのメンバーとしてそばにいることで、参加者のちょっとした疑問や興味に、いろいろな角度から答えを得ることができた様子でした。

建物が古いだけに、往時をしのばせる遺物がどんどん出てきて、昔のものに興味を持つ参加者にとっても満足が高く、作業の手が止まることもしばしばありましたが、これもまた醍醐味の一つ。

また片付け以外でも参加者の体験できる作業があることで、興味深いWSになってきます。バールを持って解体してもらったり、防水シートを普段持つことのない機具で打ち込んでみたり。本職の指導もあるので、参加者は本格的な作業をしている気分を味わうことができます。作業自体は多少遅くなっても、参加者の目的をよく汲み取って、普段できない体験をしてもらうことで、WSとしての一体感がたかまることがわかりました。

レクチャーの時間は、作業の方でだいぶ疲労感があったので、足早な説明になってしまったのは反省点ですが、その分交流会でたっぷり各自で話のできる時間がとれました。

片付け後は、想定していた以上のきれいになった状態が現れたので、次の展開が想定しやすくなったと同時に、課題も大きいことがわかったのが、今回最大の成果となりました。

作業中、町のいろいろな人が様子をのぞきに来て「一体何事?」と興味をひいていました。普段関心のない人たちにも、古民家や空き家に対する私たちの興味関心を具体的な形で知ってもらう、という意味でも開催したことに意義があったと感じました。

【参加者感想】

・自分のうちの整理をするより楽しかった。

・老朽化がどのように進んでいくのかを考えながら作業をすることができた。

・隣の市から来たがそこにも旧家が残っている。そこをどうにかしたいと思ってるけど、岩村の取り組みを参考にしたいと思ってきた。

・何かに使ってもらうのにはどうしていったらいいのか、片付けをお手伝いするまではできるけど、その先を考えないといけない。

・片付けをすることで活かす道が少しずつ見えてきた。

・他の地域で空き家対策をしているが、人数が集まってるのがすごい。空き家⇒片付いた状態への目に見える変化があってわくわくした。ああしたいこうしたいという想像が出てくる。

・たくさんの人が集まるとすぐに片付けられる。いかに人を集められるかを考えたい。

 

 

※ホットいわむらで活動するふるさと活性化協力隊員のブログでも当日の様子をご覧いただけます。

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